うどんがウリの
カジュアルダイニング『Kochi』

ラーメン店は今やロサンゼルスだけでなく、サンフランシスコやニューヨークでも飽和状態だ。そこにじわじわと存在感を示し始めた日本の麺、うどん。2017年9月にはロサンゼルスの日本食激戦区ソーテルに、うどん専門店、丸亀製麺もアメリカ初上陸した。そして、ウエストハリウッドのラシエネガ通り沿いで盛業を続けているのが、昼はうどん中心、夜はうどん以外の充実した居酒屋メニューで知られるカジュアルダイニングのKochiだ。

オーナーは福岡県出身の岡田由紀子さん。学生時代から、スタジオシティのカツヤで働き、レストラン業界を経験した後、メディアのプロダクションを起こした。現在もプロダクション業務と並行してKochiを経営している。岡田さんが同店を開けたのは2016年11月だった。なぜ、うどん店を出すことになったのかを聞いた。

…………中略

ランチタイムには10ドルのメニューも用意。スペシャルAは天ぷら、マグロの刺身、サラダ、味噌汁、ご飯、漬物。スペシャルBは天ぷらと刺身の代わりに唐揚げと卵焼き、Cはチキンカツと卵焼きで、これらを10ドルで提供している。場所柄、ありえないような価格だが、これでリピーターを確保する戦略だ。出来れば、多少料金を上げてでもミニうどんが付くとさらに嬉しい。ランチには他にもうどんのメニューをオーダーすると、ミニ丼が3ドル50セントになるというサービスも実施している。

最後になったが、なぜ、ウエストハリウッドという今のロケーションに出したかを聞くと、「居抜きのライセンス付きで買ったので、契約してすぐに店を開けられたから」とのこと。周辺には寿司屋や居酒屋が密集しているわけではないが、目抜き通りであるラシエネガの交通量を考えれば飛び込みも期待できそうだ。2軒目についても岡田さんはすでに検討中。「サンディエゴやサウスベイ、オレンジカウンティがいいかもしれないですね。アジア人が多いところに最低でも3軒は店を出したいと思っています」と抱負を語ってくれた。
(取材時期 2018年2月)


 

Kochi
408 N.La Cienega Blvd.
West Hollywood, CA 90048
(424)335-0698

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